エアドッグを使っていると、「数値がなかなか下がらない」「赤ランプのまま」「AQIが400以上で止まったまま」など、不安になる瞬間は少なくありません。
空気清浄機は「空気をきれいにする」ことが役割なのに、表示される数値が改善しないと「本当に動いているの?」「故障したのでは?」と心配になる方が多いのです。
実際、当社に寄せられるご相談の中でも「数値が下がらない」という症状はとても多く、ユーザーの悩みとして上位に入ります。症状は様々で、
- いつまでも数値が高いまま下がらない
- 掃除をしても改善しない
- 赤ランプや警告表示が消えない
- 数値が0や400で固定される
など、パターンは多岐にわたります。
結論から言うと、この現象には必ず原因があります。センサーの汚れや劣化、フィルターの不具合、内部のホコリ詰まり、設置環境の問題などが主な要因であり、多くの場合は正しい対処で改善が可能です。逆に、基板や制御系統の不具合が原因であれば修理が必要となります。
この記事では、
- 数値が下がらない代表的な原因
- 自分でできるセルフ解決法
- 修理が必要なサインと依頼の流れ
を網羅的に解説します。
さらに、実際の修理現場で対応した豊富な事例を交えながら、「なぜ数値が下がらないのか」「どう解決すればよいのか」を具体的にご紹介します。
「エアドッグの数値が下がらない」という悩みは、放置すると清浄性能の低下だけでなく、生活環境そのものに影響を与えかねません。逆に、正しい原因を突き止め、適切に対処すれば、再び快適で安心できる空気環境を取り戻せます。
本記事は【完全ガイド】として、セルフでできる簡単なチェックから、修理業者に依頼すべきケースまで徹底的に解説しています。読了後には「自分のエアドッグの症状にどんな対策をすべきか」がはっきり分かるはずです。
エアドッグの数値とは?仕組みと意味を正しく理解
エアドッグの前面に表示される「数値」は、単なる飾りではなく、空気の汚れ具合を数値化した重要な指標です。
多くのモデルでは「AQI(Air Quality Index=空気質指数)」として表示され、部屋の空気中に含まれる微粒子(PM2.5など)をリアルタイムで測定しています。
■AQI数値の目安
- 0〜50:空気がきれいな状態。青色ランプで表示されることが多い。
- 51〜100:やや注意が必要なレベル。黄色ランプ表示。
- 101以上:空気中の粒子が多く、赤色ランプが点灯する。
- 400前後以上:センサーが検知した粒子量が非常に多いか、センサー自体が異常を起こしている可能性がある。
この数値を見れば「空気がきれいになったかどうか」が一目で分かる仕組みになっているため、ユーザーはつい表示に一喜一憂してしまいます。
どのように数値を計測しているのか?
エアドッグ内部には「光学センサー」が搭載されています。
レーザー光を空気中に通し、浮遊する微粒子に光が当たることで散乱する現象を捉え、その濃度を計算して数値化しているのです。
つまり、数値は部屋全体の空気の状態ではなく、センサー付近に取り込まれた空気の状態を示しているに過ぎません。
この仕組みを理解すると、「数値が下がらないのは本当に空気が汚れているのか、それともセンサーの問題なのか?」を見分けやすくなります。
よくある誤解と落とし穴
「数値が高い=故障」と思う方は多いですが、必ずしもそうとは限りません。
たとえば以下のようなケースでは、機械は正常に動作していても数値は下がりにくいのです。
- 料理直後の部屋:油煙や湯気の粒子をセンサーが敏感に拾い、数値が一気に上がる。換気が不十分だと下がらない。
- 喫煙環境:タバコ1本でPM2.5は急上昇。換気をしない限り、浄化に時間がかかる。
- 窓際やドア付近の設置:外気が入り続けると、センサーが常に汚れを感知する。
- ペットの多頭飼い:毛やフケが舞い続けるため、数値が常に高めで推移する。
これらは「エアドッグの性能不足」ではなく、「環境要因による数値の停滞」であることが多いのです。
本当に注意すべきサインとは?
一方で、以下のような状態は環境要因ではなく、機械自体に問題がある可能性が高いサインです。
- 数値が0のまま変わらない → センサーが機能していない
- 数値が400以上で固定 → センサー故障や接触不良の可能性
- 清掃後も数値が一切改善しない → 内部の故障や帯電異常が考えられる
- エラーコード(924、925、E1、603など)が同時に表示される → 制御系統や基板に問題がある
こうした場合はセルフ対応では改善が難しく、修理業者への依頼を検討する段階に入ります。
まとめ
エアドッグの数値は「空気の質を見える化」する大切な指標ですが、
- センサー付近の空気を測っているだけであること
- 使用環境によって変動すること
- 異常数値や固定化は故障の可能性があること
を理解しておく必要があります。
「数値が下がらない=即故障」と決めつけるのではなく、まずは仕組みと環境要因を踏まえて冷静に判断することが、正しいトラブルシューティングの第一歩です。
エアドッグの数値が下がらない主な原因【8選】
エアドッグの数値が下がらない場合、原因はさまざまです。
単純な汚れによるものから、内部の電気的な不具合まで幅広く、複数の要因が重なっていることも珍しくありません。
ここでは、よく見られる代表的な原因を整理してご紹介します。
センサー部の汚れや感度低下
数値を決定する大気センサーは、光学的に粒子を測定しています。
このセンサーにホコリやヤニ、油煙などが付着すると、実際以上に「汚れている」と認識してしまうことがあります。
よくある傾向
- 数値が高めに推移しやすい
- 料理や喫煙環境で数値が急上昇して下がりにくい
- 掃除をしても改善が乏しい場合がある
確認方法
- センサー部分に薄い白いホコリやヤニ汚れが付着していないかチェック
- 軽くエアダスターを吹いてみて変化があるか確認
イオン化ワイヤーの汚れ・断線
イオン化ワイヤーは空気中の微粒子を帯電させ、フィルターに吸着させる要の部品です。
ホコリや油で表面が覆われると放電が弱まり、十分に浄化できなくなる場合があります。
また、経年劣化や腐食で断線が生じることもあります。
よくある傾向
- 数値が思ったように下がらない
- ワイヤー付近から「パチパチ音」がする
- 清掃後もしばらくすると再び数値が高めに推移する
集塵フィルターの劣化や接触不良
エアドッグの集塵フィルターは静電方式です。
適切にセットされていなかったり、洗浄後に乾燥不足のまま使われたりすると、帯電性能が落ちることがあります。
また、長期間の使用で劣化が進むと、捕集効率が下がることもあります。
よくある傾向
- 数値が下がりにくい
- フィルターから臭いがする
- フィルターが黒く固まった汚れで覆われている
本体内部の汚れや帯電異常
内部にヤニや油煙が堆積すると、電極や基板にまで汚れが及び、帯電異常や放電不良を起こすことがあります。
飲食店や喫煙環境で使われていた機体に多い症状です。
よくある傾向
- 数値が常に高めで推移する
- ファン風量が弱まる
- 内部から異臭がする
ファンの不調や風量不足
ファンが正常に回っていないと空気の取り込みが不足し、浄化性能が落ちます。
原因はモーターの摩耗、ホコリ詰まり、羽根の汚れなどさまざまです。
よくある傾向
- 数値が変動しにくい
- 風量が極端に弱い、または途中で止まる
- ファン音が不自然に大きい/小さい
使用環境による影響
エアドッグが正常でも、環境によって数値が下がりにくいことは多々あります。
代表的な例
- 換気不足の部屋で汚染物質が滞留している
- 喫煙・料理など粒子発生源がある
- 適用畳数を超える広い部屋で使用している
こうしたケースでは、浄化が追いつかず「下がらない」と感じられることがあります。
設置場所の問題
設置環境によってセンサーの数値は変わります。
よくある誤り
- 壁際に置いて空気が循環しない
- 窓際で外気を直接取り込む
- エアコンの風が直撃する位置
これにより、常に高めの数値を示したり、変動が激しくなったりすることがあります。
基板や制御系統の異常(エラーコードの発生)
内部の制御系や電子基板に不具合があると、数値が正常に反映されないことがあります。
特にエラーコードは症状を切り分けるヒントになります。
代表的なもの
- エラー924 / 925
→ 異常放電が起き、安全装置が作動して動作が停止するケースがある。
→ 放電系統のトラブルや内部汚れが関与している可能性。 - 400番台エラー
→ 大気センサーの汚れが原因で発生することが多い。
→ センサー清掃で改善するケースもある。
よくある傾向
- エラー表示が頻発する
- 動作が急に停止する
- 数値が実際の環境に合わない挙動を示す
まとめ
エアドッグの数値が下がらないとき、
- センサーやワイヤーのメンテナンス不足
- フィルターや内部の汚れ
- ファンや設置環境の問題
- 制御系統の異常やエラーコード
といった要因が複合的に関与している可能性があります。
重要なのは「必ずしも故障とは限らない」点です。
環境や設置を見直すことで改善する場合もあれば、内部の清掃や部品交換が必要な場合もあります。
次章では、こうした原因に対して「自分でできるセルフ解決法」を具体的にご紹介します。
自分でできるセルフ解決法【具体手順】
エアドッグの数値が下がらないからといって、すぐに「故障かもしれない」と考えて修理に出す必要はありません。
実際の相談や修理事例でも、ユーザー自身の手による基本的なメンテナンスで改善したケースは非常に多くあります。
ここでは、一般の方でも安全に実行できる代表的なセルフ解決法を、理由や注意点を交えながら詳しく解説します。
センサー部の清掃
エアドッグが数値を表示するのは「大気センサー」です。
この部分は精密機器ですが、汚れに非常に弱く、特にホコリ・ヤニ・油煙が付着すると誤検知が発生します。
400番台のエラーは、このセンサー部の汚れが要因で起こることが多く、清掃で改善する例は少なくありません。
手順
1、電源を切り、必ずコンセントを抜く
2、センサー部分を確認(多くは吸気口付近に搭載)
3、綿棒や柔らかい布で優しく拭き取る
4、仕上げにエアダスターを短く吹きかけ、目に見えない細かなホコリを除去
注意点
- 強くこすらない(レンズや光学部分を傷める恐れがある)
- アルコールや洗剤は使用しない(表面コーティングが剥がれる可能性)
補足
センサー清掃直後に数値が下がらなくても、数分〜十数分後に変化が出ることがあります。すぐに効果がなくても、少し時間をおいて確認するのがコツです。
実際の例
飲食店で使われていた機体では、油煙がセンサーに付着し、常に赤ランプ点灯・数値が高止まりしていました。センサーを拭き取り、エアダスターで仕上げると、数値が100以下まで安定しました。
イオン化ワイヤーの清掃・点検
イオン化ワイヤーはエアドッグの心臓部ともいえるパーツで、空気中の粒子を帯電させフィルターに吸着させる働きを持っています。
ワイヤーは極めて細く、汚れや劣化の影響を受けやすいのが特徴です。
手順
1、電源を切り、コンセントを必ず抜く
2、ワイヤーフレームを慎重に取り外す
3、柔らかい布で全体を優しく拭き取る
4、ヤニや油汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で軽く洗浄
5、水洗い後はしっかり乾燥(最低24時間)させてから戻す
注意点
- ワイヤーは非常に繊細。強くこすると断線の恐れあり
- 水分が残っていると異常放電(924/925エラー)の原因になる
補足
「音がパチパチする」「掃除をしても数値が安定しない」場合、ワイヤーの汚れや断線が関与している可能性が高いです。
実際の例
長期間タバコ環境で使われたX3では、ワイヤーが茶色く変色していました。清掃と乾燥後、パチパチ音が消え、数値も落ち着きました。
集塵フィルターの洗浄と乾燥
数値が下がらない原因の中でも特に多いのが、フィルターの汚れです。
エアドッグは静電方式のため、汚れやヤニがこびりつくと性能が急激に低下します。
「軽くすすぐ」だけでは不十分で、しっかりした洗浄が必要です。
手順(推奨方法)
1、フィルターを取り外す
2、ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、30分程度付け置き
3、その後、ブラシで細かい目詰まりを丁寧に掻き出すように洗う
※ペットの毛やヤニは付け置き+ブラッシングでないと落ちにくい
4、水道水でしっかりすすぎ、洗剤を完全に流す
5、風通しの良い場所で24時間以上乾燥
注意点
- 半乾きはNG。異常放電や数値不安定の原因になる
- 漂白剤や強い洗剤は避ける(コーティングを傷める可能性)
補足
フィルターは「付け置き+ブラッシング」でこそ本来の性能が戻ります。
洗浄を手抜きすると、見た目がきれいでも実際には性能低下が続き、数値改善が見られないことが多いです。
実際の例
X5で「洗っても数値が下がらない」と相談がありましたが、実際は流水で軽く流しただけでした。再度付け置き+ブラッシングを行ったところ、赤ランプが消え、数値も安定しました。
設置環境の見直し
本体の性能が正常でも、設置環境や使い方で数値が下がりにくくなることがあります。
チェックポイント
- 部屋の広さ:X3を20畳以上のリビングで使用 → 容量不足で浄化が追いつかない
- 換気の有無:窓を閉め切ったままでは汚染物質が滞留しやすい
- 設置場所:壁際・窓際・エアコン直下は避ける。空気が循環しやすい中央付近がおすすめ
補足
数値が下がらない=本体の故障と決めつける前に、設置環境を見直すことで解決する場合は少なくありません。
本体のリセット
制御系の誤作動で数値が変化しにくくなることもあります。
この場合はリセット操作で改善することがあります。
方法
1、電源を切る
2、コンセントを抜き、10〜15分放置
3、再度接続して起動
補足
リセット直後はセンサーが環境を再計測するため、数分は数値が安定しないことがあります。
エラーコード発生時の応急対応
924 / 925エラー(異常放電)
→ 内部で異常放電が発生し、安全装置が働いて停止する場合があります。
→ ユーザーができるのは「ワイヤー・フィルターをしっかり洗浄&完全乾燥させる」こと。
→ 改善しない場合は内部部品の交換が必要で、業者依頼が前提となります。
400番台エラー(大気センサー汚れ)
→ センサー清掃で改善する可能性があります。エアダスターや綿棒で優しく掃除を試してください。
ユーザーでは対応が難しい部分
「本体を開けてファンを掃除したい」という相談も多いですが、これはユーザーにとって現実的ではありません。
ファンにたどり着くには分解が必要で、構造を理解していないと部品を破損するリスクがあります。
実際、自己流で分解してモーター配線を切断してしまった例もあります。
結論
- センサー・ワイヤー・フィルターの清掃 → ユーザーで可能
- ファン・基板の清掃や修理 → 専門業者に依頼すべき
まとめ
セルフでできる対策は次の流れで実践すると効率的です。
1、センサー清掃(軽く拭くだけでなく、エアダスターで仕上げ)
2、イオン化ワイヤーの洗浄(完全乾燥を徹底)
3、集塵フィルターは付け置き+ブラッシングでしっかり洗浄
4、設置環境の見直し(広さ・換気・設置場所)
5、本体リセット(誤作動対策)
6、エラーコード発生時は原因に応じた応急処置
多くのユーザーが、この基本ステップで数値の改善を実感しています。
それでも解決しない場合は、内部のファンや基板に問題がある可能性が高く、業者による修理が必要です。
セルフ対応で改善しないときの症状と判断基準
セルフでの清掃や環境改善を試しても、エアドッグの数値が下がらないケースがあります。
この場合は「機械的なトラブル」に進行している可能性があり、無理に使い続けるとさらに状態を悪化させることもあります。
ここでは、セルフ対応の限界を超えたと判断できる症状と、その背景について解説します。
数値が大きく変動しない・挙動が不自然
- センサー清掃やフィルター洗浄を行っても、数値が高いまま安定してしまう
- 逆に、実際には喫煙や料理をしているのに数値がほとんど変動しない
こうした場合は、センサー自体の感度低下や回路異常が疑われます。
光学センサーは精密機器であり、寿命や環境による劣化で性能が落ちることがあります。
エラーコードが頻発する
エアドッグは自己診断機能を備えており、内部異常があるとエラーコードを表示します。
- 924 / 925エラー:異常放電を検知し、安全装置が作動したサイン。
セルフ清掃で改善しない場合は放電系の部品や制御回路に問題がある可能性があります。 - 400番台エラー:大気センサーの汚れが関与するケースが多い。
センサー清掃で改善しなければ、センサー内部の故障が考えられます。
繰り返し表示される場合は、セルフ対応で解決できる範囲を超えていると判断しましょう。
異音や異臭を伴う
- 内部からパチパチ音やジージー音が続く
- ヤニや焦げたような臭いが漂う
これらは内部の放電異常や電極・基板の汚れが原因となっている可能性があります。
特に臭いを伴う場合は、部品の劣化が進行しているサインです。
セルフ清掃では本体内部の奥まった部分に手が届かないため、ここまで来ると業者による分解洗浄や修理が不可欠です。
ファンの動作不良
- 風量が極端に弱い
- ファンが断続的に止まる
- 異常な音がする
ファンは空気を取り込む要の部分ですが、分解しなければ直接の清掃・修理はできません。
ユーザーが無理に分解するとモーターや配線を損傷するリスクが高く、逆に故障を悪化させる恐れがあります。
この症状が見られたら、早めに専門業者に依頼すべきです。
清掃後すぐに数値が再び上がる
フィルターやワイヤーを丁寧に清掃しても、数値がすぐに元の高い状態に戻ってしまう場合があります。
これは汚れの問題だけでなく、
- フィルターやワイヤー自体の劣化
- 内部部品の帯電異常
- 基板の制御不良
などが関与している可能性があります。
この場合もユーザーが対応できる範囲を超えていると考えるべきです。
判断基準まとめ
セルフ対応で解決できるのは「汚れ・乾燥不足・環境要因」までです。
次のような症状が続く場合は、専門業者に相談してください。
- 数値の挙動が不自然(動かない・過敏すぎる)
- エラーコードが頻発する(924/925・400番台など)
- 異音や異臭を伴う
- ファンが正常に回らない
- 清掃後も改善が見られず、すぐ再発する
まとめ
セルフ対応を一通り行っても症状が続く場合、原因は内部部品や制御系統にある可能性が高いです。
そのまま放置すると、性能低下だけでなく二次故障につながるリスクがあります。
「セルフでは限界」と感じた時点で、早めに専門業者へ依頼するのが賢明な判断です。
次章では、実際に修理業者に依頼する場合の流れや費用感、依頼するメリットについて詳しく解説します。
修理業者に依頼すべきケースと修理の流れ
セルフ清掃や環境改善を一通り試しても、エアドッグの数値が下がらないことがあります。
こうした場合は、内部の部品や制御系統に問題があることが多く、ユーザー自身の手に負えない段階に入っていると考えるべきです。
この章では「修理業者に依頼すべきケース」と「実際の修理の流れ」を、具体的な事例を交えて解説します。
修理業者に依頼すべき主なケース
センサー清掃では改善しない
センサーを清掃しても数値が高止まりしたり、逆に動かなくなることがあります。
特に400番台のエラーが繰り返し出る場合は、センサー内部の汚れや光学部の感度不良が疑われます。
事例:
熊本県のお客様:400番台エラーが続き、センサー清掃でも改善せず。分解後にセンサー内部を調整・クリーニングすることで、数値が正常に変動するようになった。
イオン化ワイヤーの劣化や断線
清掃しても「パチパチ音」が止まらない、数値が安定しない場合は、ワイヤーの腐食や断線が原因となっている可能性があります。
事例:
東京都のお客様:X3シリーズで「パチパチ音」が頻発。ワイヤーを確認すると細かな断線があり、交換後は音も消えて数値がスムーズに下がるようになった。
集塵フィルターや内部電極の劣化
フィルター洗浄を何度行っても効果がなく、再び数値が高くなる場合は、フィルター自体の帯電性能が低下していることがあります。
事例:
福岡県のお客様:付け置き+ブラッシングで徹底洗浄しても改善せず。検証の結果、フィルターの劣化と内部電極の汚れが原因と判明し、フィルター交換と分解洗浄で解決。
ファンの故障
風量が極端に弱い、動作が断続的に止まるなどの症状はファンのモーター不良によるものです。
ここまでくると分解が必要で、ユーザー自身で触れるのは危険です。
事例:
埼玉県のお客様:X5のファンが止まったり動いたりを繰り返し、数値が安定しない。分解したところモーター劣化が原因で、部品交換により安定稼働を取り戻した。
エラーコードが頻発する
- 924/925(異常放電):ワイヤーや内部電極の問題で安全装置が働くケース。
- 400番台:センサー清掃では改善しない場合、内部清掃や調整が必要になる。
事例:
大阪府のお客様:924/925が頻発。ユーザー側で清掃しても改善せず。分解清掃で内部電極に汚れが堆積していることが判明し、洗浄後は安定稼働。
修理業者に依頼するメリット
専門的な分解清掃
ユーザーがアクセスできないファン・基板周りまで分解し、内部のヤニや油汚れを徹底的に除去可能。
内部まで洗浄すると、数値の安定性が見違えるように改善することがあります。
部品交換・内部調整が可能
- イオン化ワイヤー交換
- フィルター交換
- センサーの内部調整や清掃
- 基板修理
セルフでは不可能な「部品レベルの対応」や「光学部の調整」が可能です。
安全性と安心感
高電圧部分を扱うため、素人作業は危険を伴います。
業者依頼であれば安全に作業でき、修理後には動作状況の報告もあり、安心して使用を再開できます。
一般的な修理の流れ
1、症状の相談
LINEやメールなどで、数値の状態・エラー内容・異音や異臭の有無を伝えます。
症状が具体的なほど、見積もりや対応がスムーズになります。
2、概算見積もり
症状に応じて「清掃で改善可能か」「部品交換が必要か」といった目安費用が提示されます。
3、発送・引き取り
宅配便などで本体を業者へ送付。輸送時は衝撃に備えて緩衝材でしっかり梱包するのが安心です。
4、分解・診断
到着後に分解して内部を確認。センサー・ワイヤー・フィルター・基板を順にチェックし、異常箇所を特定します。
5、修理・部品交換
診断に基づき必要な処置を実施。純正部品が入手困難な場合は、互換部品や調整で対応するケースもあります。
6、動作確認
修理後に稼働テストを行い、数値が正常に変動するか、エラーが出ないかを確認。
問題がなければ返送準備に入ります。
7、返送
修理が完了した本体を返送します。
費用の目安
修理費用は症状や部品交換の有無によって変動します。
代表的な目安は以下の通りです。
X3シリーズ:
イオン化ワイヤーフレーム:5,000円+税
オゾン除去フィルター:8,500円+税
X5シリーズ:
イオン化ワイヤーフレーム:5,900円+税
オゾン除去フィルター:10,300円+税
基板修理:30,000〜40,000円
フル分解洗浄+部品交換:30,000〜50,000円
新品を買い替えるより安価で済むことも多く、修理を選ぶユーザーが増えています。
弊社での修理対応について
弊社では、上記のような修理・分解洗浄を全国から受け付けています。
- 事前にLINEで症状を送っていただければ無料診断可能
- 分解洗浄と部品交換を同時に行うことで、再発防止に強い
「他社で改善しなかった924エラーが解消した」「買い替えを検討していたが修理で延命できた」など、多くのお声をいただいています。
セルフ清掃で解決しなかった場合でも、当社の修理サービスで改善するケースは少なくありません。
まとめ
修理業者に依頼すべき症状は、
- センサー清掃で改善しない
- ワイヤーやフィルターが劣化している
- ファンや基板の不具合が疑われる
- エラーコードが頻発する
といったケースです。
修理の流れや費用の目安を知っておけば安心して依頼できます。
弊社でも全国対応で修理を承っていますので、気になる症状があればまずはLINEやメールからお気軽にご相談ください。
業者選びで失敗しないための注意点
エアドッグの修理や分解洗浄を依頼する際、「どの業者に依頼するか」はとても重要です。
同じ「修理対応」をうたっていても、実際の対応品質や料金体系には大きな差があるため、安易に選んでしまうと「高額請求された」「症状が改善しなかった」といったトラブルにつながりかねません。
ここでは、失敗しないための業者選びのポイントを整理します。
1、料金体系が明確かどうか
修理依頼でよくあるトラブルが「事前に聞いていた金額と違う」というものです。
部品代や追加料金が不透明だと、見積もりより高額になるケースがあります。
チェックポイント
- 部品代と工賃が明示されているか
- 追加料金が発生する条件が事前に説明されているか
- 費用の目安を事前に公開しているか
例:
弊社では「基板修理や分解洗浄の費用」を明示しています。
あらかじめ金額感を把握できるので、依頼時に安心してご相談いただけます。
2、分解清掃や部品交換に対応できるか
単なる外側の掃除や簡易的な清掃では、数値が下がらない症状は改善できません。
本格的に改善するには、ファンや基板にアクセスしての分解清掃や、劣化部品の交換が必須です。
注意すべき業者の例
- 「清掃のみ対応」としながら内部は手を付けない
- 表面的なホコリ取りだけで改善したように見せる
選ぶべき業者の条件
- 分解して内部電極やファンまで清掃できる
- 必要に応じて部品交換(ワイヤーやフィルター、基板修理)が可能
3、修理実績・事例を公開しているか
修理業者の信頼性を測る大きなポイントは「事例を公開しているかどうか」です。
実際の症状や対応事例が公開されていれば、自分のエアドッグの症状と照らし合わせることができ、依頼の判断材料になります。
チェックポイント
- ウェブサイトやブログで修理事例を紹介しているか
- エラーコードや症状ごとに対応例が記載されているか
- ビフォーアフターの写真など、具体的な証拠があるか
弊社でも「エラー924/925の改善事例」「フィルター洗浄後も改善せず内部電極清掃で解決した事例」など、豊富な修理実績を公開しています。
4、全国対応の有無
エアドッグはサイズが大きいため、近所に専門業者がないケースも多くあります。
そのため、宅配便での発送に対応しているかどうかは重要な判断基準です。
メリット
- どの地域からでも依頼できる
- 修理品質を基準に選べる(近さで妥協しなくてよい)
弊社でも全国からの宅配修理に対応しており、九州から関東・東北まで幅広いご依頼をいただいています。
5、対応の丁寧さ・信頼性
修理依頼は「人に預ける」サービスだからこそ、対応の誠実さや説明のわかりやすさが重要です。
注意点
- 症状を詳しく聞かず「持ってきてください」としか言わない業者
- 修理後の報告がなく、不安を残したまま返送してくる業者
安心できる業者の特徴
- 症状を丁寧にヒアリングしてくれる
- 修理後にどう対応したかをしっかり説明してくれる
- 長年にわたり安定した実績を持っている
弊社では、修理完了後に「どこに問題があったか」「どう改善したか」をお客様にわかりやすくお伝えしています。
まとめ
エアドッグ修理の業者を選ぶ際は、
1、料金体系が明確であること
2、分解清掃や部品交換に対応できること
3、修理実績や事例を公開していること
4、全国対応していること
5、対応が丁寧で信頼できること
この5点を押さえることで、失敗するリスクを大きく減らせます。
数値が下がらない、エラーが頻発するといった症状でお困りの方は、安心して相談できる業者を選ぶことが大切です。
弊社でも全国対応で修理・分解洗浄を承っておりますので、「セルフで改善しなかった」という場合はぜひ一度ご相談ください。
まとめ|数値が下がらないときの最終的な対応と無料相談のご案内
ここまで「エアドッグの数値が下がらない原因」と「セルフでできる解決法」「修理が必要なケース」「業者の選び方」について解説してきました。
最後に、記事全体を振り返りつつ、最終的な対応の考え方を整理してみましょう。
数値が下がらない原因を振り返る
エアドッグの数値が下がらない背景には、いくつもの要因があります。
- センサー部の汚れや感度不良
- イオン化ワイヤーの汚れや断線
- フィルターや内部電極の劣化
- ファンの風量不足やモーター不良
- 使用環境や設置場所の問題
- エラーコード(924/925、400番台など)
一見すると「故障ではないか?」と不安になる症状でも、単純な清掃や設置環境の見直しで改善することも少なくありません。
セルフ対応で改善できること
セルフで対応できるのは、主に「汚れ」と「環境」に関する要因です。
- 大気センサーの清掃
- イオン化ワイヤーの清掃(完全乾燥が重要)
- 集塵フィルターの徹底洗浄(付け置き+ブラッシング)
- 設置環境や換気の見直し
- 本体リセットによる誤作動解消
これらを一通り試すことで、多くのケースでは数値が改善します。
「まずは自分で試してみたい」という方には、このセルフ対応が第一歩になります。
修理業者に依頼すべきサイン
セルフでの改善を試しても以下のような症状が残る場合は、内部部品や制御系統に問題がある可能性が高いです。
- 数値がほとんど変動しない
- エラーコードが繰り返し表示される(924/925、400番台など)
- 異音や異臭を伴う
- ファンが正常に回らない
- 清掃後すぐに症状が再発する
これらはセルフ対応では限界があり、専門業者による分解清掃や修理が必要です。
業者選びで大切なこと
エアドッグの修理を業者に依頼するときは、以下のポイントを確認するのが大切です。
- 料金体系が明確か
- 分解清掃や部品交換に対応できるか
- 修理事例や実績を公開しているか
- 全国対応が可能か
- 対応が丁寧で信頼できるか
この条件を満たしていれば、安心して修理を任せられる可能性が高いでしょう。
弊社サービスについて
弊社でも、エアドッグの修理・分解洗浄を全国から承っています。
- 事前にLINEで症状を送っていただければ無料診断可能
- X3・X5・X8シリーズ対応の部品在庫あり
- 基板修理や完全分解洗浄にも対応
実際に「924エラーが頻発して使えなかったが、分解洗浄で改善した」「買い替えを検討していたが修理で延命できた」など、これまでに多数の改善事例をいただいています。
「数値が下がらず困っているけれど、修理に出すべきか迷っている」という方も、まずはご相談いただければと思います。
無料相談の流れ
1、LINEまたはメールで症状をご連絡ください
例:「数値が常に400以上」「エラー925が頻発」「ファンが止まる」など
2、概算費用をご案内します
部品交換が必要な場合は、部品代+作業費の目安をお伝えします。
3、宅配便での送付に対応
全国どこからでも依頼可能。梱包の仕方が不安な場合はアドバイスいたします。
「問い合わせをしたら必ず依頼しなければならない」ということはありません。
気軽に現状をお伝えいただければ、修理すべきかどうかの判断材料としてご活用いただけます。
まとめ:行動に移すタイミング
エアドッグの数値が下がらないとき、まずはセルフ対応を試し、それでも改善しなければ修理業者に依頼するのが基本的な流れです。
- セルフ対応で改善 → 継続使用OK
- 改善しない → 修理依頼を検討
迷ったら「とりあえず相談」でも構いません。
放置して悪化させるよりも、早めに確認するほうが結果的に費用を抑えられることも多いです。
弊社でも全国から修理・分解洗浄を承っておりますので、数値が下がらない症状でお困りの際はお気軽にご相談ください。
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Airdog修理・完全分解クリーニング専門店 クリーンキーパーズ
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