コラム

Airdogのファンが回らない・異音がするときの故障チェックと修理の流れ

Airdogの「ファンが回らない」「異音」の相談が急増中

Airdogをご使用中のお客様から、ここ最近とくに多く寄せられているご相談が「ファンが動かない」「パチパチ・キーンといった異音がする」といった症状です。
さらに、「風量が急に強くなったり弱くなったりする」という声も目立ちます。これはセンサーの異常や、内部の詰まりが原因になっている可能性があります。

とくに、X3やX5といったシリーズで使用年数が2年以上経過している個体に多く見られます。

「夜中に急に音がして目が覚めた」

「いつの間にか風が出ていないことに気づいた」

そんなご連絡をいただくことも少なくありません。

これらの症状は、内部にホコリや毛が詰まっていたり、モーターやセンサーの経年劣化が原因になっていることも多く、放置してしまうとさらなる故障や安全性の問題にもつながります。

まずはこの記事で、どこをチェックすべきか・修理が必要なケースとは何かを整理し、対処の流れを分かりやすくお伝えしていきます。

ファンが回らない・異音がする主な原因

Airdogのファンに関する不具合で特に多いのが、次のような症状です:

  • まったく風が出ない
  • ファンが突然止まる/回転が不安定になる
  • 風量が強くなったり弱くなったりする
  • 「パチパチ」「ジー」「キーン」といった異音がする

これらの症状には、以下のような原因が考えられます。

フィルターを通過した粉塵がファンに付着

Airdog空気清浄機のファン内部に蓄積したホコリの様子。洗浄前の状態で、内部に汚れが広がっているのが確認できる。

Airdogには高性能な集塵フィルターが搭載されていますが、その後段にあるファンには微細な粉塵や毛が入り込み、回転バランスを崩す原因になります。
汚れの蓄積によってファンの動きが鈍くなったり、異音の発生につながることもあります。

モーターの劣化や異物の巻き込み

使用年数が長くなると、モーターの軸がわずかにブレたり、潤滑不足によって回転に支障をきたすことがあります。
また、実際の現場では「ファンにゴム片のような異物が巻き込まれていた」という例もあり、これが異音や停止の直接的な原因になることもあります。

センサーの誤作動や故障

Airdogには空気質に応じて風量を調整するセンサーが内蔵されていますが、このセンサーが汚れや湿気の影響を受けて誤作動を起こすと、風量が急に強くなったり弱くなったりするといった現象が生じることもあります。
センサー周辺の清掃で一時的に改善することもありますが、誤作動が頻発する場合は修理が必要です。

スイッチや電源基板の腐食

本体内部のスイッチパネルや基板が、湿気や粉塵の影響で腐食している場合、接触不良を起こし、ファンが起動しなかったり、途中で停止したりといったトラブルに繋がります。
こういった基板トラブルは、外見では分からず分解して初めて発見されることがほとんどです。

現場で見られるリアルな原因例

当店の修理現場では、こうした不具合の原因が複数同時に絡み合っているケースが非常に多いです。
分解してみると、ファンブレードに細かな粉塵や毛がびっしり付着し、それが回転のバランスを崩して異音を発していたという事例もよく見られます。
単なる掃除だけでは解決できない場合があるため、専門的な診断と分解修理が必要になるのです。

次の章では、ご家庭でも確認できる「自分でできる応急チェック方法」について、具体的に解説していきます。

自分でできる簡易チェックと応急処置

「いきなり修理に出すのはちょっと」という方のために、まずはご家庭でも試せる簡単なチェック方法をご紹介します。ただし、Airdogは精密機器ですので、以下はあくまで分解を伴わないレベルの確認に留めましょう。

電源まわりの確認

まずは、電源コードやコンセントを確認してください。
差し込みが緩んでいる、別のコンセントでは動くといったケースもあります。

また、一度電源コードを抜き、5分以上置いてから再度差し込むことで回復することもあります。これは内部リセットがかかることによる一時的な改善です。

外部フィルターの簡易掃除

本体内部にあるプレフィルターやオゾン除去フィルター部分は、ユーザー自身でも着脱可能です。
ここにペットの毛やホコリが詰まっているだけでも風量が低下することがあります。付属のブラシで優しくこすり、掃除機などで吸い取りましょう。(オゾン除去フィルターやイオン化ワイヤーフレームは水洗い不可なので気を付ける)

ファンの動作音・風量の変化を観察

電源を入れた際に、「回転が不規則」「風が出たり止まったりする」「音が以前より大きい」などの違和感がある場合は、内部のモーターやセンサー異常のサインです。

また、ファンの排気口をのぞきこんで、ファンの動きが止まっていないか・ガタついていないかを目視できる範囲で確認しましょう。

やってはいけないこと

  • 無理にカバーを外そうとする(パネルのツメを折る原因になります)
  • 強い洗剤で内部を拭く(腐食の恐れあり)
  • 異音がするのに放置し続ける(故障が進行します)

これらのチェックで異常が明確に見られた場合や、改善が見られなかった場合には、次の章でご紹介する「業者による修理の流れ」を検討することをおすすめします。

修理業者に依頼した場合の流れと注意点

Airdogのファン不良や異音の原因が内部のモーターや基板にある場合、ご自身で対応するのはかなり難易度が高くなります。実際、ネジだけで50~60本ほど、分解には特殊な手順と工具が必要なため、多くの方が途中で断念されます。

Airdog空気清浄機の背面カバーをドライバーで取り外している作業の様子

そこでここでは、修理業者に依頼する場合の一般的な流れと、依頼前に知っておきたい注意点をまとめました。

修理依頼の流れ(当店の場合)

お問い合わせ(電話・LINE・メール)

型番・不具合の内容を確認。LINEなら写真や動画の添付でスムーズです。

お見積り(概算)と受付

症状をもとにした概算見積りを提示。納得いただいた上で送付いただきます。

本体を発送(元払い)

ご自身で梱包していただき、弊社修理センターまで発送いただきます。

受け取り・動作確認

精密機器のため、まず到着後に電源が入るか、動作確認を行います。

分解診断と正式見積もり

状況に応じて分解・故障箇所の特定を行い、部品交換の有無などを正式にご案内。

修理実施 → 動作チェック → 返送

修理後は最低30分以上の試運転を行い、正常動作を確認してから発送します。

Airdogを緩衝材で丁寧に梱包して発送準備をする様子|クリーンキーパーズの作業風景

注意点・事前に確認したいこと

  • 型番は事前に必ず控えておく(X3s、X5s、X8Proなど)
  • 購入時期・使用年数・使用環境を伝えると、故障傾向の判断がしやすくなります
  • 故障のきっかけ(落下、水濡れ、異音など)も事前に伝えておくと診断精度が上がります

また、他社では受付不可のモデルも、当店では独自に対応可能なケースがあります。

次の章では、実際に当店で対応した修理事例を2件ご紹介し、どのように復旧したのかを詳しく解説します。

当店で対応した修理事例紹介

Airdogの「ファンが回らない」「異音がする」といった症状は、外から見ただけでは原因が分かりづらく、しかも内部は非常に繊細な構造です。
ここでは、実際に当店にご依頼いただいた修理事例の中から、X3・X5シリーズの2件をご紹介します。特にAirdogのファン不良は、センサー異常や基板トラブルなどが複合的に絡むことが多く、専門的な対応が必要です。

修理事例①|電源は入るがファンが動かない(東京都・50代女性)

【症状】
「電源ランプは点くのに風が出ない」「モーターの音もしない」という状態。長年使ってきたX3sで、メーカー保証切れとなっていたため、当店へご相談いただきました。

【診断と対応】
分解調査の結果、電源基板に軽い腐食が見られ、回転制御の信号が不安定になっていたことが原因と判明。
さらに、ファンの軸に異物(ゴムパッキンのような素材)が巻きついており、これが物理的に回転を妨げていた可能性も高く、除去と合わせて部品交換を行いました。

Airdogの基板に見られた腐食跡の拡大写真。基板上の配線パターンが損傷している様子。

【修理結果】
部品交換と調整後、ファンは正常に回転し、動作音も静かに。
「買い替えしかないと思っていたけれど、直って本当に助かった」とのお声をいただきました。

修理事例②|ファンが回らない。リセットの一瞬だけ「603」と表示される(神奈川県・40代男性)

【症状】
Airdog X5sをご使用のお客様から、「電源は入るが風が出ない」「リセットボタンを押すと、一瞬だけ『603』という数字が表示される」とのご相談がありました。異音や焦げた臭いなどはなし。

【診断と対応】
分解して内部を調査したところ、モーターはまったく動いておらず、回転制御系に不具合が発生している状態でした。

また、点検中に当店の技術者が通電状態の本体に触れた際、微弱な電気刺激(漏電)を感じる現象も確認されました。
※これは使用上の安全に関わるような高電圧ではなく、精密な作業時に判明した症状です。

原因とみられるICチップの交換と、基板まわりの絶縁処理の強化、接点調整を実施することで、感電リスクと動作不良の両方を改善。

さらに、モーター回転軸には髪の毛が絡まっており、これも除去しました。

Airdogのファンモーター軸に髪の毛が絡まり、回転不良の原因となっている様子

【修理結果】
修理後は「603」のエラー表示も消え、ファンはスムーズに回転、風量も安定。
お客様からは「原因まで丁寧に教えてもらえて安心した。思い切って相談してよかった」と嬉しいお声をいただきました。

修理を検討されている方へ
Airdogは、構造が非常に複雑で、ファンの不具合と一口にいっても原因は複数絡み合っていることが多いです。
見た目はキレイでも内部ではホコリや微細な異物が蓄積し、やがてモーターの動作や通電にまで影響を及ぼします。

当店では、正規サポート外のモデルや他社で断られた機種にも対応可能です。
不安な症状があれば、お気軽にご相談ください。

まとめ|ファン異常は早めの対応がベスト

Airdogの「ファンが回らない」「異音がする」といったトラブルは、放置すればするほど深刻な故障に発展するおそれがあります。

一時的に動いていたとしても、内部でモーターやセンサー、電子部品が劣化していたり、目に見えない異物や湿気が蓄積していたりすると、ある日突然「まったく動かなくなった」という事態に。

特にファン周りは、空気清浄機の心臓部ともいえる重要な箇所です。

当店では、単なる修理にとどまらず、

  • 分解・洗浄・モーター交換
  • 内部の目視チェックだけでなくルミテスターによる細菌数の数値化
  • 故障原因の特定と再発防止策のご案内

など、専門スタッフによる丁寧で再発リスクを減らす作業を行っています。

実際に、「異音がしていたけど使えるから」と様子見していた方が、結果的に基板まで損傷し、修理費用が倍近くかかったケースも少なくありません。

「ちょっと気になるけど、まだ使えるから」
その“ちょっと”が、大きな故障の入り口になっているかもしれません。

不安を感じたときは、お気軽にご相談ください。
LINE・フォーム・電話から24時間受付しています。

【修理/分解クリーニング依頼・お問い合わせ】

Airdog修理・完全分解クリーニング専門店 クリーンキーパーズ

【本店】〒810-0014 福岡県福岡市中央区平尾2丁目19-26
【東京支店】〒143-0022 東京都大田区東馬込2-19-9 2F

公式LINEでのお問い合わせ(https://lin.ee/jWONlqw
電話番号:0120-505-982(受付8:00~20:00 年中無休)
ホームページURL:(https://airdog-cleaning-repair.com/

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